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とりあえず書きたいことを。

池袋

東京に住み始めて6年以上になる。

幸いにも都心に住み続けることができ、有名所はだいたい行った。

それなのに、馴染みのない街が、池袋である。

 

もっと言えば、山手線の北側なんて降りたこと無い駅もあるので

何も池袋に焦点を当てる必要はないかもしれない。

でも世の中には「新宿を中心に生活する人間」と「渋谷を中心に生活する人間」と同様に、池袋を中心に生活する人間が間違い無く存在するのだ。

そんな一大勢力を誇る池袋に馴染みがないのは、

都心に住む人間としてモグリなのではないか?

そんな仮説が頭の片隅にあった。ほんと気づかないぐらい小さいけど。

 

池袋は会社に入ってから行くことが増えた。

別に池袋に会社があるわけではなく、外出先がそこだったとか、

乗り換え駅として使うとか、そんな話だ。

今日も池袋が経由地で路線が変わるため、運賃的には池袋駅を出ても割増にならなかったので、折角なので駅周辺を少し歩いてみた。

これはサボりではなく、気分転換のためにコンビニに行く程度の道草と思って欲しい。

 

ここで池袋に対する印象を整理しておくと、

・汚い

・臭い

・人が無駄に多い

・別に面白みがない(チェーン店だらけ)

・家から遠い

ざっとこんなところだ。

 

今日もさほど期待せず、東口に向かうと

可愛らしい女子大生と、その子と語学のクラスが同じであろう

茶髪の男が目に留まり、あぁここは立教の支配下だったなと

謎のダメージを受けた。

これが何の類いのダメージかはわからない。

わからないが、たぶんかつてよく見たそして自分も多少なりとも体感していた

あの瞬間や風景を思い出したからだと思う。

テーブルにこぼしたコップの水は元に戻らないのと同様に、

あの瞬間や風景の当事者にはもうなれないんだ、という

とっくの昔にわかっていた事実で突然腹パンされた、そんな感覚だった。

 

このタイミングでこの前発見した池袋のすごいところを一個共有しておく。

河合塾池袋校?の隣がラブホ

たしかにメトロポリタン口?から近くて利便性は高いんだろうけど、

よくその場所抑えたな〜絶対授業サボって行ってるやついるだろ〜とか考えた、

その発想が陳腐すぎて泣いた。

 

というか、いきなり話の時系列飛んだうえに、これまで百億万回ぐらい気づかれているこの事象にいま気づくダサさも泣ける。

 

そんで、女子大生に腹パンされた後は適当にぶらついて、

駅に戻ってきたんですが、

駅で女性の落とした定期入れ?をバングラデシュ人みたいな男性が拾ってあげてて、

治安悪そうだけど人の心はあるんだなぁと感じた次第。

ちなみにバングラの人かどうかはわからない。

なぜなら僕はこれまでバングラデシュ出身の人に会ったことがないし、

実を言うとここでバングラデシュと表現したことに何の意味もない。

それはインドでもネパールでもフィリピンでもよかったのだけれど、

まるでマクドナルドでドリンクを選ぶときに、咄嗟にコーラと言ってしまう

あの感覚と同じだった。

それ以上でもそれ以下でもない。

 

僕にとっての池袋は刺し身のツマぐらいどうでもいい場所なんだけど、

それでもこうやってブログのネタにしているのは、

特別なアウラがあるのかもしれない。まぁ1000%ないけど。

 

途中で無意味に村上春樹風の文体にしようと思ったけど、

これがなかなか難しかったのでノーベル賞ノミネートされるだけあるなと思った。