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とりあえず書きたいことを。

映画:Iverson(アイバーソン:偉大なるNBAプレイヤーの軌跡)はNBAファンなら当然観てるよね??

アイバーソン:偉大なるNBAプレイヤーの軌跡(邦題)を観ました。

原題だとシンプルに「Iverson」なのに、邦題になったらNHK感がすごいですが内容は最高です。

 

Netflixで偶然レコメンドされてきたときは、「アイバーソン好きだったし、気が向いたときに観れるようにマイリスト入れとこ〜」ぐらいのテンションだったのですが、相当いい映画でした。後半とかちょっと泣きそうになった。NBAファンはともかく、アイバーソン好きな人は観といたほうがいいです。

 

構成は、幼少期から引退までを時系列で振り返るというものです。もちろん本人出演しているし、その他にも高校時代の恩師やラリー・ブラウンHC、昔からの友人、リーボック社の幹部など幅広く登場してきます。ラリー・ブラウンとか懐かしすぎて「おお!」ってなった。アイバーソンが中学生ぐらいのときのアメフトのプレー映像も盛り込まれていて、結構貴重なものを見せてもらった感覚です。

 

この映画の何がよかったか?をちょっと具体的に書いていきますね。

まずは、出演者全員がアイバーソンのことを好きということです。

彼のことを取り上げている映画なんだから当たり前でしょ、という話はごもっともなんですが、「アイバーソンは礼儀正しいし、仲間想いのいいやつなんだ」と言われているところなんてあんまり見たことなくないですか?

アイバーソンといえば素行がよろしくない、と思いがちじゃないですか?

少なくとも僕は結構そう思っていて、そういうところも含めてかっこいいなーと憧れていたのですが、出演者が口を揃えて彼を褒めているシーンが多く、良い意味で驚きました。安心して続きが見れる映画です。

 

また、暗い話題にもきちんと触れ、当事者がどう思っていたのかがリアルに話していたところもよかったです。

とくに、大学入学前に起きた暴行事件の経緯は初めて知るところも多く、きっと似たような話が他でも起きていると思うとなかなかリアルだなと。

有名な「practice」会見についても、その背景含めてきちんと触れているのはこの映画ぐらいな気もします。

 

あとはアイバーソン自身の言葉が、最高にかっこいいです。

レイカーズとのファイナルを回顧するシーンで出てきた、「俺の育った場所では強いやつだけが生き残る」というセリフとか、バトル漫画かよ!と思わずにはいられなかったですが、アイバーソンが言うと似合う不思議。

一度76ersを離れ、チームを転々としたNBAキャリア最後にフィラデルフィアに帰ってきたときの記者会見で、涙ながらに「バスケがしたい、チームを助けたい」と語る映像とかエモの極みでした。泣くかと思った。

 

冒頭にも書きましたが、全体的によくできた映画でした。こういう伝記的な映画は、あまり期待しないようにしているのですが語られるエピソードの豊富さと、観る人の心の琴線に触れるセリフの数々のバランスがよかったです。1時間半の長尺ですが、ビール飲みつつ当時のNBAシーンを思い出しながら観ると、いい感じにエモさを感じられます。

 

とにかくアイバーソン好きは必見です。観終わった後は、YouTubeでプレー集を探すところまでがテンプレです。Question欲しい気持ちまで湧いてきたら合格。

 

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