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とりあえず書きたいことを。

走り続けているのに次の一歩が踏み出せない理由

仕事に対して思うこと

誰しも日々いろいろなことを感じながら働いていると思う。楽しい・悲しい・頑張るぞ・つまらん、などポジティブなこともネガティブなことも含めて、思うところはあるはずだ。これらに共通するのは、現状をより良いものにしたいということではないだろうか。今回は、この「より良いものにしたい」という気持ちがありながら、どうして具体的な行動に移せないのか?ということについて整理してみた。

 

思考ではなく悩み

「より良い」という言葉を使うと、「ネガティブからポジティブへ」変えることが想像しやすいが、ポジティブをよりポジティブへということも「より良い」に当てはまる。そのため、今回の整理の範囲として「ネガティブからポジティブへ」だけではないことをここで明らかにしておく。

また、日々いろいろなことを感じながら、という点は今回の整理において大事なところになる。

この感じている状態というのは、思い悩んでいるということとほぼイコールだと考える。なぜなら、悩んでいる状態というのは答えを出そうとしていない状態と定義でき、翻って「感じている」だけであれば何か前進させようとしているのではないからだ。 

 

悩みになってしまう罠

物事すべてにおいて答えを出す必要はないとは思うが、今回話題に上げている「現状をより良くしたい」という考え・課題感は答えを出したいものだと思う。答えが出せないとひたすらモヤモヤし続けることになり、精神衛生上あまりよろしくないためだ。

じゃあどうして答えを出す思考ではなく、悩みになってしまっているのか?

大きく2つの原因が考えられる。

 

まずひとつめは、自分の脳が「思考」に慣れていないためだ。これは結構厄介だが、訓練をすれば一定克服できると思う(自分は全然できていないが…)。それこそ、イシューからはじめよを読んで基本となる考え方を理解し、小さなことから実践に移していくことで習得できるのだと思う。したがって、思考法という武器を手に入れることができれば、あとは使い方を学んでいくだけなので、ふたつめの原因に比べればまだいい。

 

次にふたつめの原因だが、精神的なゆとりがない状況に陥ってしまっているというものだ。どういうことかというと、一日のなかでこの課題に向き合える時間があまりなく、ないがゆえに現状を打破できず、同じサイクルを回しながら日々を過ごしてしまうということである(自分がまさにこれだ)。

よほど先進的な企業に所属していない限り、一日の所定労働時間は7〜8時間であり、残業も1〜2時間程度は発生すると思う。ここに通勤や家事などの諸々に時間が取られると、一日あたり自由な時間は1〜2時間取れればいいほうなのではないだろうか。

1〜2時間あるならそこで真剣に考えることができるよね?などと言われたとしても、実際にはそうもいかないのが現実だと思う。会社に行って仕事をすれば、体力や気力は持って行かれるうえ、特に「ネガティブからポジティブへ」現状を変えたい人にとっては、いましがた終えてきた10時間ほどの闘いを癒やす時間だって欲しいはずだ。スマホの電源のように、ON/OFFをすぐに切り替えられるほど人間はうまくできていない。

 

このように、悩みにしたくて悩みにしているのではなく、悩みから思考へと昇華したくてもできず物理的に阻まれてしまっていることが、解決に向かえない大きな理由だと思う。

 

じゃあどうしたらいいのだろうか?

どうしたら解決に向かえるか、やや乱暴だが結論づけると「外からの刺激を受けること」に尽きるのだと考えた。

よく言われるように、人間は内から変われるほど意志の強い生き物ではなく、何かしら気付かされる・体感することではじめて自分にとっての現実になり、変わることができる。行動力なるものが生まれつき備わっていればあまり心配することないが、全員が等しく行動力の塊であるわけではないので行動力のない人にとっては直感的に理解することは難しいと思う。自分もそうであるから気持ちは非常にわかる。

それでも、いままでの人生を振り返ればいくらでも「外からの刺激を受けること」が手っ取り早い解決策だと信じることは可能だと思う。

例えば学校のテストで赤点を取ってしまい、「さすがにヤバイ」と気付き少しは勉強しようと教科書を開くことやスポーツで手ひどく負けたことや、プレッシャーの無い練習では決められていたシュートがプレッシャーのある試合では全く決められなかったことなどで「全然ダメだ」と気付き、練習方法を変えるといった経験は掘り起こせばいくらでもある。

 

理論はわかったけど…

オーケー、結局変わるには行動力やら外からの刺激が必要なんだ、でも実践が難しいよね?という考えもよくわかる。よくわかるが一方で、定義を知ることとそれを使いこなせるようになることは全く別物だ、何でもそうだけど。だから実践が難しいなんてことは、信号は青になったら渡っていいっていうぐらい当たり前のことになる。だから最後に書いておきたいことは、「外からの刺激」や「行動」という言葉を大きく捉えすぎないということになる。

はじめから、転職エージェントに相談に行けとか勉強会やらミートアップやらに参加しろとか、そういうことから始める必要はないということ。もっと小さく、仲の良い友達に相談をしてみるとか一日一行コードを書くとか自分のなりたい姿に向けて本やネットを通じてコツコツ情報収集をしてみるとか、手前でやれることは多くあるはずだ。うまくいってもいかなくても、小さいことならそんなに影響は大きくない。むしろ何らかの経験や考え方を身につけられるので、プラスでしかない。

大事なのは、できそうなところから手をつけてみる、とりあえずやってみるということ。やれないときは大体自分で物事を大きくしてしまっているときだと思う。

まとめると、悩んでいるのであれば何か小さいことから手をつけてみて、気持ちに余裕が生まれたらやっていることの幅を広げればいい。

自戒を込めて…